今年度は下記日程にて開催いたしますので、お知らせいたします。
尚、申込は6月18日よりメンバーズルームにて掲載しますので、こちらよりお申込みをお願いします。
この研修会は外来感染対策向上加算が新設され、届出をされた医療機関では、年に2回のカンファレンスへの参加および訓練の参加が義務付けられております。また、今後届出を予定されている医療機関も参加可能となりますので、是非ご参加下さいますようご案内致します。
【カンファレンス】※1回目と3回目、2回目と4回目が同様の内容になります。
1回目 令和6年7月24日(水) 2回目 令和6年7月31日(水)
3回目 令和6年8月21日(水) 4回目 令和6年8月28日(水)
【訓 練】※1回目と2回目は同様の内容になります。
1回目 令和6年10月16日(水) 2回目 令和6年10月23日(水)
時間:19時00分~20時00分(全日程同様)
場所:福島市保健福祉センター 5階 大会議室(全日程同様)
掲載日:令和6年6月11日
福島市臨床研修“NOW”プロジェクト10周年記念式典/第16回ケーススタディ・講演会 開催!
平成26年4月に始動した福島市臨床研修“NOW”プロジェクトは臨床研修病院、福島市医師会、福島市が三位一体となり研修医の育成と地域医療の活性化に真剣に取り組み、あっという間に10年が経過し全国に誇れる取り組みになってきています。本年から済生会福島総合病院も加わりさらにパワーアップが期待されます。あらためて関係の皆様の努力とご支援に心より感謝申し上げます。
福島市臨床研修“NOW”プロジェクト10周年記念式典が令和6年4月27日(土)午後2時から大原綜合病院講堂において挙行されました。東日本大震災・原発事故の翌年平成24年4月に福島市市中臨床研修病院の研修医はわずか1名でした。そこからの設立経緯とこの10年間のあゆみを動画にまとめたものをはじめに観賞し、その後福島市臨床研修“NOW”プロジェクト代表 石橋敏幸先生、NOW1期生を代表して福島県立医科大学麻酔科学講座 吉田圭佑先生、同循環器内科学講座 武藤雄紀先生から挨拶がありました。引き続き、福島市長 木幡浩様、福島市医師会長 岡野誠様、大阪医科薬科大学地域総合医療科学寄附講座特任教授 鈴木富雄様から祝辞を頂きました(写真1)。次に、各臨床研修病院の責任者からの挨拶が大原綜合病院統括院長 佐藤勝彦様、福島赤十字病院長 鈴木恭一様(代 院長補佐 渡部研一様)、医療生協わたり病院長 北條徹様、済生会福島総合病院長 星野豊様の順でありました。続いて、NOWプロジェクト活動は会場提供、救急蘇生教育の機器設備等に関して大原記念財団の協力なくしてなし得ないことで、今後も大原記念財団のご支援が必要になります。その趣旨を踏まえて、岡野誠福島市医師会長から佐藤勝彦大原記念財団理事長に感謝状と記念品が贈呈されました。最後に、木幡福島市長、岡野福島市医師会長、石橋福島市臨床研修“NOW”プロジェクト代表を含め参加者全員が記念写真に納まりました(写真2)。
式典終了後、第16回ケーススタディ・講演会が行われました(図)。第一部は「能登半島地震支援」の講演会で福島赤十字病院院長代理の渡部研一先生に「災害早期の日赤救護班活動」、福島市医師会副会長の石橋敏幸先生「災害約2か月後の日本医師会JMAT活動」と能登半島地震の支援活動について新鮮な内容でお話しいただきました。最後に、大阪医科薬科大学地域総合医療科学寄附講座特任教授 鈴木富雄先生による「復刻版“皆で挑戦! ドクターG in Fukushima”」では、2時間あまりにわたる鈴木富雄先生と研修医とのやり取りは研修医にとって全国トップレベルの臨床推論を学んだ絶好の機会でありました(写真3)。
NOW設立時の真の目的は、30年後の福島の医療を担う人材を育成するということでした。10年目で1期生はじめNOWプロジェクト出身の若手人材は着実に成長し活躍しています。大きな目的の達成のため福島市市中臨床研修病院、福島市医師会、福島市がさらに連携を深め若手人材育成に取り組んで参りたいと思います。夢は必ず叶います!何卒宜しくお願い申し上げます。
写真1
写真2
図
写真3
掲載日:令和6年5月24日
福島市臨床研修“NOW”プロジェクト 第15回ケーススタディ・講演会 開催!
令和6年2月10日(土)午後2時から大原綜合病院講堂において、福島市臨床研修“NOW”プロジェクト第15回ケーススタディ・講演会が開催されました。福島赤十字病院・大原綜合病院・わたり病院のNOW3病院と済生会福島総合病院(福島医大たすきがけ研修)の研修医が参加しました。
初めに岡野誠福島市医師会長から 震災後の福島市の医療復興に果たした福島市臨床研修“NOW”プロジェクトの役割と今後の期待を含めた挨拶がありました(写真1)。
第一部では『腹痛の対応ー診断までのプロセス』と題し、内科から済生会福島総合病院副院長 赤塚英信先生に、外科からは福島赤十字病院外科主任部長 遠藤豪一先生にご講演いただき、その後症例検討会を行いました。講演では実臨床に沿った大切な確認事項をお話しいただき、他の指導医にとっても大変勉強になりました。症例検討では、お二人の先生から提示された症例の病態と診断について各グループで討議し発表し合いました(写真2-3)。研修医のレベルはかなり高いものなっており、“NOW”プロジェクトの目指す全国トップクラスの研修レベルになっている印象を感じました。第二部は福島県立医科大学地域救急医療支援講座 小野寺誠教授に 『救急医療現場における高齢者に対する 臨床アプローチ ―福島市の現況も含めてー 』とのテーマで双方向性のケーススタディを行っていただきました(写真4)。福島市の高齢者施設からの救急搬送の実態、高齢者救急医療の特徴と診療フローを研修医とのやり取りでお話しいただき、さらに、DNAR (do not attempt resuscitation)、BSC (Best Supportive Care)、リビング・ウィル(living will)、アドバンス・ケア・プランニング(ACP: advance care planning)等の高齢者救急に関する用語の統一概念について解説いただき、研修医にとっても指導医にとっても今後の医師人生にとって有意義なお話を聞く機会になりました。
最後に、石橋敏幸福島市臨床研修“NOW”プロジェクト代表から3月で修了する2年次研修医へのエールが送られ、各病院2年次研修医代表が2年間の研修と今後の抱負を発表し会を終了しました(写真5)。
今回のケーススタディ・講演会を通して福島市の指導医の皆さんのレベルの高さが感じられました。臨床研修は“教育”とともに“共育”であり、指導医は研修医のために情熱をもって取り組むために自分自身を高め、研修医とともに成長していると思います。福島市臨床研修“NOW”プロジェクトは、これからも福島の将来を担う医師を育成して参ります!
掲載日:令和6年2月21日